2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
かつては文学を“人生の意味を考える道具”ともしていたものだ。「この作家、○○の思想は」という話をよくした。教養のためにと見栄を張り、わかりもしない内容に手を広げたこともあった。今、「正しい生き方」などといったものは消えかかり、小説や文学にも求…
陽春の日ざしの中で、のんびりと何もしないで寝っころがっていたら、なんて素晴らしい時間になるだろう―。 雪柳がやさしくそのひと枝ひと枝を風に揺らしている京都御苑内のベンチに腰を下ろして、日向ぼっこを決め込んだ。 なぜか原稿用紙に向かう気持ちが後…
暖かくなるにつれてご近所のおば(あ)ちゃんたちの口元も緩み、それぞれ世間話のネタの一つも抱え集まって見える。昼までの1・2時間、井戸端会議に花が咲く。 どれもに「情」・こころの働きがあり、中には偏見に満ちたものや独善的なものもあったりするが…
世阿弥の『風姿花伝』の中で、「花と、面白さと、珍しさと、これ三つは、同じ心なり」と言っている。 「花」:美しさや巧みさ 「面白さ」:心を魅かれるもの 「珍しさ」:新しいこと 公園での遊びも、枯れ木を拾って振り回し蛇の皮をつまんで見せることも、…
現在は京都府立盲学校と聾学校に分離したが、前身の、日本最初の障害のある子どもたちが学ぶ場として誕生した「京都盲唖院」が今年百三十年を迎えた。 「教育によってこそ、人は等しく貴い存在になれる」と説く初代院長。 電話を発明したベルやヘレンケラー…
試食して 買わされたら それは敗北 買わないから 試食はおいしい 買わずに 試食だけした時 真の勝利者となる “みさえさんの訓示” 人は共に何かをする(do)事でつながりを実感し意識も高まるようだ。子供達の遠足・修学旅行、スポーツ選手の強化合宿も然り。…
やわらかくやさしい淨土からの迎えの風とか言われる、春を告げる風「涅槃西風(ねはんにし)」。水面を渡る風の冷たさ、髪を乱されながら、春めく景色にもあまりこころ浮き立つ事もなく当たっていた先日。 17日、彼岸の入り。 此岸、この世に生きる限り自分…
「ごえんさん、いつもおおきにー。……お世話になってますー」(来客だ) 「どーも」 「実は、来月の法事のことで……」 「はい」「はい」「わかりました」 「ほな、五日の十時から、お願いします。おおきにー」 「どーも」 全く無駄のない、必要最低限の表現で…
なぜか箸がうまく使えない。 指を所定の位置にセットする「わっか」が3つ付いた練習用の箸を買ってみるという。大勢において左が利き腕なのかと見る中で、右で持たせるべきか母親と思案。 「箸ぐらいどっちでもいいでしょー」「そうやな、私も左やし」って…
親の経済的環境によって、平等に与えられているはずの学ぶ機会が子供から奪われてしまう。「奪労働」問題も生存の土台に関わることであるのに、親世代の困窮が子供に波及し圧力がかけられていく。学び直したい機会もままならない日本。 小さな小さな種子にひ…
レンズの向こうに何を見ているの。 折り紙をメッタ切り、貼り合わせできあがる作品を飾っては自らカメラに収めていく。 「上手やねー」「う~~ん(にっこり)、Jessieじょうずしょ~」。てまえみそ~。 最近の相棒“しまじろう”や身内に向かって「はいポーズ…
Think of an idea to change our world ― and put it into Action 「君たちと社会」 「今は縛られていることも多いが永久にじゃない。いつか自由の身になった時に、自分の周りの世界が好きになれなかったら?」「失望しかない?」 中学1年生の社会科の授業…
中学校3年二学期末の親子面談を終え希望校を最終確認したはずだったのに―。数日後、それまで言い出せなかったのか、「どうしてもあと3年はサッカーをやりたい」と思いを告げらる。“国立”が目指せる可能性が大であるところで、という意味であることは理解で…
少しばかり首をすくめるひんやりした風が心地よく感じた今日。降り続いた雨で一日家で過ごした昨日が 大も小もいささか疲れ気味だったせいだろう、開放感を味わいながら駅へと歩く。 車道を何かが転がる音で目を向けると、“カールおじさん”が風に舞いながら…
I was born. ふと目にとまった「I was born」、それは吉野弘さんの詩の題であった。 「確か 英語を習い始めて間もないころだ。」と始まる散文詩。 (父と歩く少年が、身重らしい女性とすれ違う) 「その時 僕は〈生まれる〉ということが まさしく〈受身〉で…
暮らしに息づく京都の奥深い魅力を発信しているNPO法人「遊悠舎京すずめ」が「京都への恋文」を募集している。 多彩な視点で語られる魅力が京都活性化のヒントになるとの思いから、この街を訪れて、この街に暮らして気付いた魅力、愛すればこその改善点をあ…
『「有職」とは先例のしきたりに即することを意味する言葉で、平安京の宮廷から遥かな時を越えて今日に受け継がれてきました。儀式や行事において定めを取り違えることのないように、大切な決まりごとを代々継承し京文化の正統の証となっていったのです。』 …
週末、思わぬプレゼントをもらったような好天気に恵まれた。 植物園では温室内の「花の回廊」を巡り、豊な色彩に酔う今が盛りの“春”がそこに。 母親と動物園に行った3歳児、小さな観覧車が音をたて揺れた怖さを真っ先に報告してきた。ここも少し規模を大き…