京の辻から

名残を惜しみ、余韻を楽しみつつ

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

想像力を…

オーストラリアに帰国して、ひたすら自宅待機を守る14歳の孫娘。このまま何ごともなければまもなく「14日間」という期限はあけるのですが…。この期間中の外出には高い罰金が伴う。在宅かを確かめに、関係者による不意の訪問がなされることもある。などと聞い…

桜咲く

書き残さないと忘れる物語が、今日という一日がある。と言って、何か特別な一日であったわけではない。 古典の日推進委員会主催による令和2年度・街かどカフェ「京の『粋』を作る男前(ひと)たち」と題したリレー講演会の案内をいただいている。6月に2回、7…

なにやらゆかし

境内の雑草を引き抜きながらくま手でジャリジャリと松葉をかき集めていて、ささやかな菫の花を見つけた。そして、「ケキョ」って! えっ? と思ったっきりだったが、鶯のひと声を耳にした。 春草の中にもわきてむらさきの野辺にすみれのむつましきかな (伴 …

決まってるでしょ?

20日は三歳の孫Lukasの幼稚園・プレの卒園式でした。 と言っても、短時間で簡素なものだったようですが、本人は普段よりちょっとおしゃれをして。 出がけに母親にジェルでヘアスタイルを決めてもらったのには、9歳の兄からの助言があったようです。 「かっこ…

14歳、たびだち

孫娘Jessieは急遽、19日夜の便で父親の待つオーストラリアへ帰国しました。 家族みんなで見送りに行きたいところでしたが、夜、幼い子を連れての空港へは不安もあり、下二人を預かることにして午後3時過ぎに家の前で送り出しました。母親と、親友の二人が空…

一寸のたましいを持つ

「春は空からさうして土から微かに動く」。長塚節の小説『土』の一節ですが、小さな息遣いが地表近くにあふれるのが春という季節です。 この時期、少しずつ少しずつですが固い土を割るように顔を出した芍薬の芽は、「一寸のたましいを持」って伸びあがってき…

うららかにただうららかに

総身花だらけのコブシがきれいです。 蕾はどんな具合?と見上げていると1輪、2輪! 咲いているではありませんか。 きっと誰も気づいていないんじゃないかなあ。ちょっと自慢、こうなると見つけたことを人に教えたくなりますが、あいにくだあれも通りかかりま…

「家族」として過ごす時間

豊島園 3歳9か月 「喜色満面 でもすこしこわいよ」 などと父の文字で一言が添えられてある。私、3歳…。3歳の時が私にもあったのよ。「このかわいい子、わたし」? 孫のLukasが今3歳3か月なので、半年大きいわけだ。 いつだったか、豊島園が閉園するという話…

本を読む人

一心に本を読みふける人がいました。何かの物語なんでしょうか。心奪われてか、不動です。自分だけの時間ですから、本当にいい時間を過ごされています。近くに腰を下ろして姿を見ていました。 奈良へ、修二会の行事が修されている東大寺二月堂を参観したいと…

生きてゆくごほうび

お昼寝をし、おやつをいただき終わる3時半ごろをめどに、孫のLukasが通う保育園に迎えに出ました。 近隣には小学校、中学校、幼稚園とあり、そんな一画に保育園があります。 一週間前は、たくさんの蕾を二人で見上げた。「お花が咲くんよ」 この日、「見てみ…

「何を読みどう書いてきたか」

〈研ぎ澄まされた文体は「翻訳できない」とも言われたようだ。先日亡くなった古井由吉さんである〉朝刊のコラムを読んでいて、訃報欄を見落としたのか、氏が2月18日に逝去されていたことに気づかされた。 昭和文学全集(23)に収められた作品や『雨の裾』…

春はなりふりかまわぬていで

紅梅の艶やかさとは異なる、清らかな白梅。 やっと満開近くになりました。なんとも遅々とした開花への歩みですが、それこそが存在感たっぷりの古老です。 老いてこその美しさ。年月によって育まれた風情。存在の美。 〈春はなりふりかまわぬ、というていで、…