京の辻から

名残を惜しみ、余韻を楽しみつつ

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

改装、新装開店

「あるがままの事態を受け入れる覚悟はしても、やはり上手に歳をとるのは相当むずかしい」(『わたしの脇役人生』沢村貞子) 年齢を重ねた方の書く言葉には、若い人にはない(異なる)深い味わいがある。亡き母が遺してくれた一冊だが、時折開いては母が追っ…

疲れに思い出し笑い

「人にはもって生まれた運がある。それを下町言葉で『福分』と言っていた」と沢村貞子さんが書かれていた(『わたしの脇役人生』)。 それぞれの居場所で手軽に張り合いを見つける。それを自分の福分と思っていた、と。 それぞれに、己の分を尽くさせてもら…

雪なかの観音さまに…

縁先の椿の葉一枚一枚の上に、ふわっとわたのような雪が積もった朝を迎えた。ゴミ出しの集積場所から眺める枯野も、一面の薄化粧。滋賀県長浜市では71センチ、余呉湖で53センチの積雪だとテレビで報じられていた。こんな時にこそ、あの高月の渡岸寺の観音さ…

十分な贅沢

イブの夜。ミルクとクッキーと人参を、サンタさんとトナカイのために準備して…。 “プレゼントをありがとう。ちょっとひと休みして帰ってね”というところなのでしょう。 今朝になってLukasから「シモシモ。サンタさん来たよぉ。メリークリスマス!」と電話が…

落ち葉を掃きながら

冬晴れ。外出したくもあったが、お掃除日和かと思いなおして…。 お背戸にゃ落ち葉がいっぱいだ こっそり掃いておきましょか と、みすゞさんが詠っている。表周りはきれいにしても、家の裏、奥は今ほぼ落ちつくした木の葉でいっぱい。 境内でかき集めた松葉や…

夏のクリスマス

昨日、二つ目の荷物も無事に届いたと聞かされて、本当にひと安心しました。 同じ船に揺られて、同じ日に陸揚げされて、配送されていくのでしょうに。ただただ娘は「よくあることだから」と。「どうなってるんですか?}とひと言言いたいくらいでいました。プ…

痛くない死に方

「映画でもみない?」 なんの映画を? 「痛くない死に方」でした。 在宅医療のスペシャリスト・長尾和弘著『痛くない死に方』『痛い在宅医』をモチーフに映画化された作品で、アンコール上映となっていたのに出会ったわけです。 救急車 在宅医療の 夢こわす …

“笑ふてくらせ ふふふふふ”

10月7日に段ボール2個で発送した荷物が、昨日やっとこのことで娘家族のもとに届いた。 母親たちが外出中で孫娘が受け取り、写真が送られてきた。そして彼女はアルバイトに出かけた。「いない間にあけんといて」と言って。 そんなこんなをLINEでおしゃべりし…

本の中の人も

ブックサンタで本をプレゼントしようというプロジェクト参加を考えて、過日、指定の書店を訪れたのだが在庫がなかった。本日の入荷を待って、『神様には負けられない』を購入し、書店側に預けた。このようなことは黙ってすればいいのだと思うが、こうした試…

詐欺は「あざむく」の2乗

人をうろたえさせ、他人のお金をだまし取ろうと悪知恵を働かす、まったく不埒な輩がいるものだ。 昨日12日に届いたSMSショートメール。 携帯電話の使用料金に未払いがある? あるはずがないと思いながら、思いもかけない「利用停止予告」だなんて文字を目に…

忘年寺子屋会

引き継いでみたいと、その後の会の命名だけは早々に考えついたけれど、未だ思案中…。 今日は宿題の400字文章を持ち寄って、文章仲間の忘年会。 14名の参加とちょっと多いけれど、初めて会場提供をして本堂で開催した。中学生3人、高校生3人を含めて、…

理由は、あったりなかったり

「理由はない。そこへ行きたいと思った。それだけだった。そして、引き寄せられるようにして、そこへ行き、…・」(長田弘) 紅葉の盛りはもちろん過ぎたが、そういうことはどうでもよかった。数珠だけは忘れず持って。 周山の山国にある常照皇寺を目ざした。…

2か月、まだ着かない

まだ着かない。 10月7日に、船便でオーストラリアに住む娘家族に向けて荷物を出したが、今日でちょうど2か月が経過。まだしばらくかかるのだろうか。早く届いてほしいものだ。 あちらとは時差が1時間。こちらでそろそろ夕飯にという7時になると電話が入って…

新井 満さん

日曜日のこと。新聞で新井満さんが亡くなられたことを知り、著書との縁をいただいたところだったので、深いひと息をつくことになった。昔、友人が「千の風になって」をダビングして送ってくれたことを思い出し、繰り返し聴いていた。 誕生秘話。原作に「風」…

♪君は一人じゃないよ

部屋の窓から外を見て、 ♪窓をたたく僕に 誰か手を振り返して! 誰もいない世界ってわかる? 友達がいない、居場所がない…と孤独感の中で殻にこもる高校生エヴァンが歌っている。 彼はセラピーを受けていて、その宿題で書いた自分宛の手紙を同級生のコナーに…

息精(いき)は念珠

伊藤唯真氏による略年譜を見ると、延喜3年(903)に〈空也生まれる〉とあるが、両親、生所不明と続く。出自については皇室の出身の説にもいくつかあるようで、醍醐天皇の皇子説を採る梓澤要さんの『捨ててこそ 空也』をようやく読み終えた。よく知らない空也…