山へ行こう。ピクニックに行こうと誘われた先週末。山って? ビューポイントなどがあるのだろう。ちょっとしたハイキングコースを歩くくらいだろうと軽装で車に乗り込んだ。
なるほど山道、くねくねとカーブを繰り返すうちに高所に出ている。道路脇の上限速度を示す標識70や80の数字に驚き、バイクが後続するその先頭を走っているのを気にして彼らに道を譲る。何十台とバイクばかりが整列したカフェの前を通り過ぎ、くねくねと、携帯の電波が届かないゾーンがあったりのすえ、ここにしようと駐車した。

「Revegetation area」 ー 特定の地域において植生が失われた後、植物を再び生育させる(植生回復、再生)プロセスをとる、土壌の保全や生物多様性の回復、環境の修復を目的にしているエリアのようです。
草、低木、樹木を含めあらゆる種類の植栽を含むようで、ここに来る途中、まだ小さな苗木が保護カバーで覆われて育つ広大な区域を見た。人の手など入ってはいないように見える樹林でも、何十年何百年と先を見据えた人為的な植林活動がなされているのだ。

Wivenhoe(ウィヴォンホー)とは、水力発電所らしく、年間約16GWhのクリーンな電力を生成しているのだとか。水力エネルギーから生成される4.7MWの発電能力を持っている、と帰宅後調べて知った。「16GWh」「4.7MW」と言われても要領を得ない。そんな方向の風景がここから眺められるというのだろうか、道をたどっていくと湖が望める場所に出た。



D'Aguliar National Parkの文字が見える。ブリスベン中心地から北西約10.35kmの距離にあるというダギーラー国立公園にふくまれる地域なのだろう。どうやらここはMt,.Glorios(グロリアス山)…。
司馬遼太郎は「景観とは、単なる景色ではなく、人が歴史的に積み上げてきたもの」(『街道をゆく 近江散歩 奈良散歩』)と書いていたが、「景観は歴史や人々の生業を示す遺産として捉えることができる」という中井均氏の言葉に触れたこともあった。
広大な国土の片隅で植林に励む“事”の地道さ小ささをふと思うが、自然環境問題への政府の支援は厚いと聞く。今や猶予のない深刻さ、道は平坦ではない。今を生きる人間が残す遺産が問われる。
「Help this site grow Please keep off」
軽装過ぎて寒くって、周囲を歩いてからサンドイッチは車の中で。低山とはいえ侮れません。